NPO法人 道普請人(みちぶしんびと)
CORE Community Road Empowerment
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COREの活動コンセプト
開発途上国農村部での貧困の原因として、下記の2つの「Links to Markets(市場へのリンク)」が確保されていないことが挙げられます。

1. Physical Link (物理的リンク)
農村インフラ(農道)の整備が進んでおらず、雨季になると道が水が溜まって泥田状態になったり、深い轍掘れで車の底がすれたりして、通行がままなりません。農道は「一本道」状態になっており、たとえ10 m でも走行不能の部分があれば、代替道路は存在せず村全体の死活問題となりかねません。病人を病院へ運べないこともあります。せっかく収穫した作物を畑から市場まで運ぶことができず、腐らせてしまうこともあります。

2.Commercial Link(商業的リンク)
せっかく育てた農作物でも、その大きさや形、味といった品質がばらばらであったり程度が悪いと、いい値段では売れません。また、ある作物が市場に多く出回っている時期に、同じようにその作物を出荷していては安値で買い叩かれてしまいます。国内、国外の市場で需要がない、人気のない種類の作物を一生懸命作っても、買い手が現れません。育てた苦労は報われず、腐らせてしまうこともあるのです。


COREは「Links to Markets」の確保のために、道普請人と同じく「簡単な技術で途上国の人々を幸せにする」というアプローチで挑みます。

CORE道普請人と同様、日本古来の精神「道普請」を紹介しながら自分達で持続的に維持管理することの重要性を訴え、「土のう」を使った道直しの方法の研修を行います。
                                  
COREは、いつ、どの種類の作物が、どの品質で高く売れるのか、という市場の動向をふまえた作物の出荷ができるような、商業型農業実施のための研修を行います。

CORE道普請人のように、農村部の人々にとって簡単な工夫や技術を彼らの手に届け、生活改善に目に見える形で貢献します。このアプローチは人々の自信とやる気を引出し、彼ら自身で他の問題に対しても解決していこうとする姿勢を生み出します。 → このことが貧困削減につながります



「土のう」による道直し手法の研修風景
→ Physical Link
商業型農業研修風景
→ Commercial Link
道直し後、やる気と自信を持ち、橋の改修を自らの手で行った住民