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道普請人
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ケニア事務所

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道普請人とは?

道普請人は、「開発途上国の問題は、現地に適したやり方で、そこに住む人々自身で解決していく」ことの実現を目指し、そのお手伝いをしています。エンジニアとして適正技術の開発を進め、現地住民への技術移転、定着化を世界各地で工夫をしながら進めています。
多くの開発途上国が農業国でありながら、農村インフラ(農道、ため池など)の整備が進んでいない、という問題のために貧困に苦しんでいます。「簡単な技術で途上国の人々を幸せにする」にはどうすればよいのでしょうか?
   


道普請人は日本の伝統技術「土のう」による道路整備手法を開発し、日本古来の精神「道普請」を紹介しながら自分達で持続的に維持管理することの重要性を訴え、各地で道路改修を行っています。



日本の精神「道普請」

約50年前の日本の国道の様子

戦後の日本の国道の様子です。
「日本には道路は無い、道路用地があるだけだ」と外国から来た人に言われていたそうです。
外国からの支援を受け、舗装化が進みましたが、人々も自分達で維持管理をしていました。

「道普請」と「おにぎり効果」

昭和27年ごろの十津川村での写真です。地域の人々が自分達で普段利用する道や橋の維持管理を行っていたようです。ボランティアで参加し、作業後にはおいしそうなおにぎりを食べています。
ボランティアでの道直しには、このおにぎり効果が大事だと考えます。
  


活動のアイデアはどこから来たの?

京都大学木村 亮教授(本NPO法人理事長)が1993年にJICA専門家としてケニアに赴任して以来、工学者として開発途上国の人々の幸せに貢献するにはどのようなアプローチをとることができるだろうかと、考えてきました。その後10年間で15回にわたる現地訪問や活動を通してたどりついたアイデアが原点となっています。それは簡単な技術で人々を幸せにするということでした。土木の原点である「土」や「木」を素材として見直し、これらの有効利用と現地住民自身が実施できるよう工学者として技術力を発揮し新たな工法を提案します。また、開発フィールドワーカーとして現地住民への技術移転を通して彼ら自身が運用できる体制を構築します。このことが、彼らのやる気と自信を引き出すことになり、このことは現地の人々の大きな幸せにつながります。 (木村 亮編:ミニ特集、素材を活かす、土木の原点を使った構造物、土木学会誌、Vol.89、No.1、p.51-61、2004.)


「土」を素材として活かす「土のう」

「土のう」が大きな耐荷力を持つことは、名古屋工業大学、松岡元名誉教授の研究により理論的に明らかにされました(松岡 元:地盤工学の新しいアプローチ-構成式・試験方法・補強法-、京都大学学術出版会、2003.)。そして「土のう」が国内における建物基礎や舗装道路路盤への利用が進められており、これらの事例は前述の土木学会誌記事の「ミニ特集、素材を活かす、土木の原点を使った構造物」でも紹介されています。
私達は、農業国である開発途上国で特に農村部の農道の通行性を雨季でも確保できるようにするために、「土のう」を利用し道路を整備することを思いつきました。松岡元名誉教授へもコンセプトを説明し、独自にタイヤ荷重を直接受けるような道路へ「土のう」を適用し整備する手法について開発を進めました(福林良典・木村 亮:開発途上国における貧困削減に向けた未舗装道路改修方法、土木学会論文集C、Vol.63、No.3、p.783-796、2007.)。



パプアニューギニアでの「土のう」を用いた住民による道直し

パプアニューギニア在住日本人主婦の現地の道を何とかしたい、という訴えに応える形でフィールドワークが始まりました(木村 亮:JSCE.jpから生まれた海外ボランティア、土木学会誌、土木学会、Vol.90、No.12、p.82-83、2005.)。2005年9月で第1回の活動を始めて以来2007年4月までの1年8ヶ月の期間で、6回現地を訪れ合計で約90日間活動を行いました。ここである国会議員をカウンターパートとし、また現地事務所を設置するに至りました。ケレナガ村で住民の道整備を通して、道直しから一年経過後も通行性が確保されている様子がわかりました(福林良典・木村 亮:パプアニューギニア農村部での「土のう」による住民参加型未舗装道路整備手法の適用、地盤工学ジャーナル、Vol.2、No.3、p.209-221、2007)。



世界共通語「Do-nou」を目指して
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パプアニューギニアではボランティアベースでの活動を継続しながら、フィリピンでは大学連携、ケニアで技術協力プロジェクト、ウガンダでは青年海外協力隊への研修というように、世界各地で現地で最も有効であると考えられる技術移転の方法、住民へのアプローチ法を工夫し、活動を進めてきました。これらの活動内容は土木系の学会のみならず国際開発系の学会でも報告し、工学、社会科学、開発経済学など様々な分野の方からの助言をいただきながら活動を進めてきています。今後もこれらの地域での活動をフォローしつつ、新たなフィールドでで「土のう」による道直しを広めていきたいと考えています.



道を直すと学校に行ける!

「子供を学校へ行かせたい!」

道がきれいになった事によって、彼は換金作物である「米」の栽培を再開しました。
今までは稲作をしても悪路の為、それを精米所や市場に持って行く事が困難であったのと、買い付け業者のトラックも悪路を嫌がり来てくれなかったとの事でした。
彼は稲作で稼いだお金で労働者を雇う事ができ、それまで畑の手伝いをしていた息子を学校に行かせる事ができたと話してくれました。
Mr.Kasirivu Moses Uganda

動画は
こちら


やる気と自信を引き出す

道直しをきっかけに
橋の補修を実施した村人たち

「土のう」で住民自らが道直しを進めたところ、やる気、自信が芽生え、長年懸案であった橋の補修を自分達で行いました。
道直しで学んだ「土のう」を利用しています。

橋の施工前と施工後の様子

「土のう」による道直しをきっかけとして30万円相当かかる橋の補修を、住民らが一致団結し地方行政府への交渉、募金により資機材を調達し、ボランティアで作業を行い成し遂げた!
NPO法人 道普請人が活動・関与してきたプロジェクトの実施国(2016年5月現在:25カ国)
整理距離:137.7 km(うち土のうによる整備距離:49.2 km)


世界各地で「自分達の道は自分達で直す」という意識が広がるように、社会環境をふまえた上で各地域で異なるアプローチ方法で技術移転に取り組んでいます。

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プロジェクト
活動国 助成/発注/連携 名称 期間 協力機関
ミャンマー 外務省
(NGO連携無償資金協力)
住民グループの未舗装道路整備能力強化による農道改築事業(PDF)田中輝彦会員の報告(PDF) 2013〜2014 エーヤワディ管区、カレン州
ケニア International Labour Organization(ILO) Youth Employment for Sustainable Employment 2014 ガリッサ県
外務省
(NGO連携無償資金協力)
農民組織の持続的な活性化に向けた「土のう工法」を用いた農道整備事業(第3フェーズ)(PDF) 2013〜2014 ウアシンギシュ農村開発アソシエーション、4カウンティー、コーヒー紅茶組合
トヨタ環境活動助成プログラム ケニア、バリンゴ山間地の農民グループによる樹木苗作りと「土のう」を使った土壌保全 2014〜2015 バリンゴカウンティー
ソマリア International Labour Organization(ILO) Durable Solutions for Somali refugee returnees through Repatriation,Assistance and Promoting Sustainable 2014 Livelihoods Project
Youtube, Facebook
タンザニア (財)日本国際協力財団 コミュニティ参加による「土のう」を利用した農道整備事業(PDF) 2013〜
2014
トゥクユ
ザンビア NPO法人TICO コミュニティ参加による橋梁架設事業 2014 チサンバ県
ブルキナファソ 株式会社ア・ダンセ 住民森林管理グループによる農道整備事業 2014〜2015 コモエ県
バングラディシュ (財)日本国際協力財団 コミュニティ参加による農道整備事業 2014〜2015 ラシャヒ市
フィリピン セントラルコンサルタント潟Gイト日本技術開発
((独)国際協力機構)
ミンダナオ紛争影響地域コミュニティ開発のための能力向上支援プロジェクト 2013〜2014 ミンダナオ島
(財)日本国際協力財団 コミュニティ参加による農道渡河部道路構造物整備事業 2014〜2015 ソラノ市
大成建設自然・歴史環境基金 フィリピン農村部の住民参加による河川・ため池の多自然型護岸整備事業 2013.12〜2014.9 ルソン島
カメルーン 京都大学
JST/JICA地球規模課題対応国際科学技術協力事業
カメルーン熱帯雨林とその周辺地域における持続的生業戦略の確立と自然資源管理:地球規模課題と地域住民ニーズとの結合 2011〜2016 国立農業開発研究所
東部州・南部州
東ティモール (独)国際協力機構 東ティモール国立大学工学部能力向上プロジェクト、土木工学科・学部運営管理専門家派遣 2014〜2015 ディリ

現地の声
このインタビューの動画は、2012年度「Panasoni NPOサポートファンド for アフリカ」助成事業の一環で作成されました。
Mr. Rajab
  • 学んだ道路整備の技術は私達の中に残ります。
  • 通学路を直してほしいと、頼まれています。
Ms. Linet
  • 長い間ひどかった道が、よくなりました。
  • 道行く人々も、道の良さに驚き感謝しています。

Mr. Nelson
  • 「土のう」は、自分たちの道直しに最適です。
  • 青少年グループとして、この技術をもとに公共事業に入札します。
Ms. Helen
  • 作物を市場へ運べるようになりました。
  • 他の地域でも、活動を広げていきたいです。

Mr. Festo
  • 道が悪く、妊婦が病院へたどり着けずに亡くなったことがありました。自分達で立ち上がろうとしていたとき、道普請人が適切な道路整備手法を指導してくれました。
  • 継続していただいている支援に、感謝しています。
Ms. Gladys
  • 道直しの活動を通して、部族の枠を超えてコミュニティの結束が固まりました。
  • 皆様のご支援に感謝します。


よくある質問

1. 「土のう」による道直しが適用できる道はどのような道ですか?

開発途上国農村部にて、村の人々の生活道路(畑や村から、市場や町に通じる通りに至るまでの枝道)となっている未舗装の道を対象としています。主な交通は人、牛車、自転車、トラックで、自動車の一日当たりの通過台数が50台未満の道です。

2. 開発途上国農村部で利用する土のう袋の素材は何ですか?

これまで取扱い易さ、価格の安さ(一袋約20円)からプラスチック製の袋を利用しています。一方で自然素材の袋の利用も検討してきています。具体的にはケニアではサイザル麻袋の利用、ウガンダではバナナ繊維から成る袋の利用です。問題はサイザル麻袋、バナナ繊維袋の単価がプラスチック製袋に比べて高い(サイザル麻袋の単価はプラスチック製袋の8〜10倍)ことです。しかし、需要が増え大量生産が可能となれば単価を下げることができます。また、サイザルやバナナの栽培から繊維採取、袋加工を行う小規模家内工業を活性化できます。現在実用化に向けた工夫を進めています。

3. プラスチック製の土のう袋は開発途上国で手に入るのですか?

パプアニューギニア、フィリピン、ケニア、ウガンダでは現地にプラスチック製の袋の生産工場がありそこで手に入れることができます。農業国である開発途上国では、たいていの場合プラスチック製の袋を生産する工場があると思われます。それは農村部住民らが穀物用、砂糖用、肥料用としてプラスチック製の袋を日々利用し需要が多いからです。中古品を安く販売している場合もあります。

4. プラスチック製の袋を道路に並べて環境に悪くないのですか?

人工物を混入させているという点では、環境への影響はあります。一方で道の走行性が改善され車の燃費が向上するなど、環境改善に貢献している点もあります。将来的には、2で紹介したように土のう袋として自然素材の袋を利用することも検討しています。

5. 1車線の道路を1m直すのに200円から800円とのことですが,現地の住民にとり安いのですか?

一日の収入が100円から250円で生活をされている住民個人が、道を直すためのすべての費用を負担することはできません。しかし、「土のう」による道直しの方法ならば、道を日々利用する村の人々が共同出資して道直しの費用を捻出する、地方行政が予算の中から材料代を負担し作業は住民がボランティアで行うことは可能です。アスファルト舗装の場合では1m直すのに約5、000円と高価で、共同出資や地方行政の負担で材料代の負担、施工機械の準備は困難です。

6. 土をわざわざ土のう袋に詰めるメリットは何ですか?

袋に包まれた土は、上から力が作用したときに周りの袋から内側への力を受けることで強くなります。その結果「土のう」自体が上からの大きな力に耐えることができます。「土のう」に象が載ってもつぶれないのです。この「土のう」の持つ強さを道直しに利用しています。

7. 「土のう」を敷設した時,土をかぶせただけの時と比べ効果の違いがあるのですか ?

実際にどろどろの地面で、「土のう」を敷設した場合、土をかぶせただけの場合とで車を走らせ、効果の違いを検証しました。「土のう」を敷設した場合にはその上を車両が200往復した場合でもなお走行可能でしたが、土をかぶせただけの場合では10往復時には大きな轍が生じ走行不能となりました。

8. 「土のう」による補修効果はどれぐらい長持ちするのですか?

土のう袋が破れなければ、半永久的にその効果は持続します。破れないようにするには日常的な維持管理が必要です。紫外線やタイヤから受ける摩擦のために袋が破れるのを防ぐため、土のう表面は土で被覆しています。時間の経過とともにこの被覆している土がなくなり、土のう袋がむき出しになる場合があります。このとき直ちに被覆している土を補充することで土のう袋が破れるのを防ぐことができます。

9. 維持管理の習慣が無いと聞きますが?

8.で述べたような日常的な維持管理が必要なことを道直し時に、住民に指導しています。ケニアでは灌漑水路を約400年前から維持管理してきている事例があります。本当に必要なことならば、住民自らが行動を起こすと考えています。「土のう」による道直しの方法ならば、現地にある材料のみを用い人力で実施できる方法なので、住民自身が維持管理していくことができます。

10. 住民自身が道直しをできるようになることが,どのように貧困削減につながりますか?

通行性が確保され収穫作物を市場へ運搬することができ、現金収入が増えます。 自分たちで道直しができるということをきっかけに、やる気や自信を持ち他の身の回りの問題に対してもその解決に取り組もうとします。援助待ちの姿勢がなくなります。一つ一つ自分達で自分達の問題を解決していくことが貧困削減につながります。

NPO法人 道普請人(みちぶしんびと)
〒600-8213 京都府京都市下京区東塩小路向畑町20-13 プレサンス京都駅前 502号
Tel & Fax: 075-343-7244
Email : info@coreroad.org

特定非営利活動法人 道普請人

特定非営利活動法人 道普請人
CORE: Community Road Empowerment

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